中古コピー機の価格に問題あり


年末に友人が独立して小さな事務所を開設することになった。当然事務所に必要な什器や備品を揃えなければならない。賃貸事務所は既に契約を終え、パソコン関係は用意が終わっているが、少々悩んでいるのが、コピー機である。費用を僅かでも節減するために、中古コピー機の導入を考えているということだ。そこで、中古コピー機を扱っている業者を訪ねてみたのだが、その価格に問題があるという。中古コピー機にしては価格が高いのだ。

店の販売要綱では、事務機械関係は10年間の保証が付いているというのだ。扱っているのはすべて中古コピー機なので、この保証は、販売店が行っているものだ。販売店の保証は、普通は3年位だが、この店では10年の保証をしている。そのためのサービス料が価格に転嫁されているらしい。しかし、同じ中古コピー機を10年間使い続けるだろうか。店の説明では、機械の買い替えの場合でも、サービスの継続は可能ということであった。

仮にこの販売店の中古コピー機を10年使えば、年間のコピー機に掛かる費用は、新品に比べて6割位に抑えられる。だが、一方で心配なのは、保証のサービス料を払って、販売店そのものが潰れてしまった場合だ。そうなれば、かえって価格の高い物を購入したことになる。将来的にこの店と付き合うかどうかも分からないで、サービス料を支払うのは、得策とは言えない。結局友人は、他の業者を見つけて、メンテナンスのしっかりしている中古コピー機を手に入れた。